親の介護が必要!でも援助するお金はない・・・の対処方法
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親の介護が必要となったとき、お金に余裕があれば施設は選び放題です。
しかし、
- 子育て中で、これから教育費を貯めなければならないのに、親が介護状態になってしまった
- 自分の生活を支える収入しかない。親の金銭援助はできない
- 弱っていく親を見捨てることはできないけど、自分の生活だって大切
このように金銭的に余裕がないとき、どう探せばよいの?と困りますよね。
この記事には「子どもが金銭負担をせずに、親の介護施設を探す方法」が書かれてます。
わたしは現在40代後半ですが、まだまだ教育費がかかる子どもが2人います。
そんな中、親が要介護3となり、介護施設を探す必要がありました。
介護に関する知識ゼロの状態から、3か月で施設に入居させ、現在は介護にかかる金銭援助なしで生活しています。
ぜひ記事を読んでください。
一番大事なこと:親の資金だけで介護費用を支払える施設を、探しましょう
まず大前提として、
親の介護費用に関して、資金援助をしてはいけません!
これから私たちは、さまざまな場面でお金が必要になってきます
- 子どもがいる人は、教育資金
- 年金だけでは心配なので、老後資金
- 持ち家派も賃貸派も、住居に関わる資金
数え上げたら、いくらでも出てきます。
「でも1万円くらいは援助したいな」
そう思う人もいると思います。
実際「少額だから」と援助されている方も多いでしょう。
しかし、月日が経ち、援助が苦しくなる日がくるかもしれません。
その時、援助をやめることができますか?
新たな施設を探すのは、とても大変・・・
介護保険が使える「特別養護老人ホーム」はよいですが、お金の先行きが見えなくなったとき、すぐに入居できるとは限りません。
なので「親の資産だけで費用がまかなえる施設を探す」ことはとても大事です。
STEP1:親の資産の把握をしよう
資産は大きく、以下の2種類に分けられます。
- 金融資産(すぐに現金化できる)
「預貯金」「株、投資信託などの有価証券」「生命保険」「商品券や小切手」 - 実物資産(現金化までに時間を要する)
「不動産」「車」「貴金属」
まずは「金融資産」の総額を洗い出しましょう。
次に「実物資産」を売却するか検討をしましょう。
施設入居前に資産を整理しておくことで、施設探しの選択肢が広がります。
STEP2:介護施設検索サイトで、費用の条件を入力してから検索しよう
おおよその資産を把握したら「介護施設検索サイト」で、施設を検索します。
エリア、施設種別、入居条件などの設定がありますが、一番重要なのは
入居時費用 と 月額費用
です。
親の資産の総額(年金受給が始まっていれば、月額の年金額も加算する)と
おおよその入居年数(95歳まで入居する前提で、いま80歳であれば15年、など)で
入居可能な施設を探します。
以下は月額費用の計算例です。
資産が1000万円近くあっても、費用がかかる施設の入居は難しいことが、わかります。。
月額費用の算出例(あくまでも概算です)
金融資産:950万円 実物資産:なし 年金:月12万
入居時費用:50万
入居時の年齢:80歳の場合
・入居時費用を支払う → 残りの金融資産900万
・入居年数は15年と仮定
・1年あたりの金融資産の支出 → 900万÷15年=60万円(1ケ月あたり5万円)
・1ケ月あたりの費用は、年金15万+金融資産5万=20万円
結論は「月額費用が20万以下の施設を探す」ということになります
なお、介護保険適用施設は、介護度(要介護2、要支援1などの区分値)によって減免があります。
<介護保険適用施設の種類>
- 特別養護老人ホーム(通称「特養」)
- 介護老人保健施設(通称「老健」)
- ケアハウス
しかし、これらの施設は費用を抑えることができることから、そもそも満床であることが多く、
また金銭的状況などの優先度があるため、すぐに入れる可能性は低いです。
ですので、資産を把握し、費用面から入居可能な施設を探すことがとても重要です。
STEP3:資産が少ない場合は、生活保護の受給を検討しよう
施設探しのときに「生活保護可である施設を探す」というのも大事なポイントになることがあります。
・・・「いや、生活保護なんて、考えていませんよ」と思うかもしれません。
しかし、施設に支払う費用は、親が生きている間、ずっと続きます。
資産と年金、それらを合わせて、何年支払い続けられるでしょうか。
親の資産が底をつきたとき、費用を支払わなければ、施設を退所することになります。
はじめから「生活保護可」である施設であれば、親の資産が底をつきたとき、生活保護の申請をすれば、そのまま施設に居続けることができます。
おまけ:生活保護の申請は、覚悟をもって挑めば可能である
ちなみに生活保護の申請は「資産といえるものを、ほぼ持ち合わせていない状態」で行います。
- 預貯金がない(自治体によりますが、だいたい10万以下)
- 生命保険契約もない(あれば解約)
- 住まいも持ち家ではない(あれば手放す)
- 単身世帯
であれば、生活保護の申請基準は、おおむね満たしています。
親からみて「子」が存在し、その「子」が経済的に自立していても、「親を援助する金銭的・身体的余裕はありません」と断れば、それ以上の追求はありません。
なお、借金がある場合は債務返済が完了してからの申請となります。
まとめ
親の介護施設を探すときに、一番大事なのは「親の資金だけで介護費用を支払える施設を探す」です。
施設を検索すると、外観もサービス内容も本当に多種多様で、できればサービスが良いところが良いですよね。
しかし「親の満足」を優先したことによって、子である「私たち」の負担が大きいのは、おかしいです。私たちには私たちの大切な生活があります。
そのことを忘れないで、施設探しをしてみてください。
読んでくださってありがとうございました。
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