親が高齢になったら、借金の有無について確認を

介護

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こんにちは。さゆりです。

みなさんは普段、親と「お金の話」をすることはありますか?

わたしはいま40代後半ですが、昨今の「老後2000万円問題」や「新NISA」など、お金の話題が身近にあるため、以前より同世代間では話しやすい環境になってきていると思います。

しかし昭和世代の親に対して「お金の話」は、なかなか聞きづらいものです。

「子どもがお金の話をするもんじゃない!」と、言われて育った世代です。

まだまだ親が元気で、生活に支障がない場合、特に言いだしにくいでしょう。

しかし、介護は突然始まることがあります。

そのとき「親の貯蓄がほとんどなかった・・・」「なんと借金が発覚!!」のような事態になったら・・

親の介護とお金の不安とで、二重にメンタルが削り取られてしまいます。

この記事には「なぜ、親の資産を把握する必要があるのか」「もし借金があった場合、どうするのか」について、書かれてます。

筆者の身近で聞いた、借金に関する話を2つ紹介しています。

ぜひ記事を読んでください。

一番大事なこと:親の資産・負債について、ズバっと聞こう!

ごくごく普通の家庭で育った人は「自分の親に限って、借金なんて、ありえないっしょ」と思いますよね。

しかしです。念のため、「ウチには借金なんてないよね?」と聞いてください。

※特に「わたしは、子ども時代、金銭的に苦労したな」と感じる方は、必ずたずねてください。

前提として、介護にかかる費用は「親の資産でまかなう。子どものお金は使わない」

これ重要です。

我々、日本人は特に「親の面倒を、子どもがみるのは当たり前。育ててもらったんだから、子どもが恩返しするのは当たり前」という考えが、根強く残っています。

しかし、現代の私たち働き世代は、正直、親の面倒を見る時間もお金もない方がほとんど、ですよね。

※失われた30年を働いてる我々は、給料もほとんど上がりません・・・

そんな中で、親に探りを入れたら「実は借金が・・・と打ち明けられた」となったら・・

「ひゃー!!!」と、きっと動揺すると思います。

そのような事態を避けるために、特にお金にルーズな親の場合、以下について押さえておきましょう。

  • 親の預貯金額の把握
  • 介護に関する費用は、親の資産からまかなうことを前提で進める、と伝える
  • 借金の有無

介護生活に突入してから発覚した場合、親自身が借金の返済等の対処が難しくなっているかもしれません。

親の介護生活を行うだけでも気持ちが落ち込んでいくのに、さらに借金が発覚したら、、

あなたの心も、生活も、さらには大切なお金も、むしばまれてしまうかもしれません。

「親のグレーな部分を知らずして、介護を行うべからず!」

借金がないことが一番ですが、確実に確認をしましょう。

例1:借金は、親の資産で返済するが原則。緊急性が高い場合は子が返済もやむなし

以下は、筆者が聞いた話です。

友人の母親が、あるケガをしたことで介護度が急激に進み、在宅で生活することが難しくなりました。

父親とは離婚して、音信不通。頼れる親族は、いません。

そこで介護施設を探すため、預貯金の整理をするため通帳の確認を行ってました。

通帳の確認をしたところ・・・

毎月2万円の返済!?

なんと毎月2万円、クレジットカード会社から引き落としされていることが発覚したのです。

気が動転しながらも、母親に問いただしたところ「キャッシングかリボ払いだと思う」とのこと。

・・・管理がずさんすぎる。と、怒りがこみあげてきたそうです。

すぐにクレジット会社に連絡をし、残額を確認したところ、45万円ほどキャッシング残高がありました。

45万円も借り入れているの?

母親は生活費、冠婚葬祭のお金などを過去にキャッシングをし、それらをリボ払いで返済してました。。

※2万円の返済額のうち、6000円くらい手数料(利息)でした。

頭がおかしくなりそうですよね・・・・

本当は母親の資産で一括返済させたかったですが、資産がほとんどなく年金収入しかないため、友人が一括返済をすることにしました。

※だって、利息だけで30%ですから・・・

ひと月で返済できる金額の上限が40万円だったので、

1回目は40万円

2回目は5万円+その時点の利息を支払いました。

その後、他のクレジットカードも即解約。

母親は預貯金もほとんどなく、資産といえるものが毎月の年金支給のみであったため、この時点でほぼ無一文となりました。

その後、施設に入居し、生活保護の申請をしたそうです。

例2:借金が多い場合は、自己破産の検討を

もう1つ、聞いた話を紹介します。

知人の父親は、とある有限会社を共同経営していました。

不景気のあおりを受けて、社員への給料も滞るようになり、「もうダメだ。倒産だ」となったところで、ある会社に吸収合併されることになりました。

通常、会社の負債は吸収合併される際にその存続会社が負債も含めて引き継ぐものですが・・

父親が無知+プライドが高く他人に頭を下げて聞くことができない性格なのを逆手にとり、負債を父親ともう1人の共同経営者になすりつけました。

何も知らない父親は「役員であるから、会社の負債を引き受けるのは当然」と思っていたようです。

そんなわけないでしょ・・・

そして、そのまま存続会社で「窓際役員」となり、数年後、退職しました。

退職後、子らに借金があることを告白しました。

その額、1億近いとのこと。

いち、一億!?!?

父親は自分の死後に「相続放棄」を家族にするよう伝えましたが、家族からは「自己破産」を強く勧められているようです。

※当然ですよね・・

まとめ:以外と身近に借金は潜んでいるかもしれない。確認することが重要!

以上の2つの例をお伝えしました。

リボ払いの母親は「毎月定額返済」の意味の理解不足で、「いつか支払いが終わる」と思っていたことが問題でした。

負債を抱えた父親は「正しい判断ができなかった」ことが問題でした。

両方の家庭とも、一見「普通の家庭」です。とても借金をしているようには見えませんでした。

なので余計に「借金は身近に潜んでいる」と思ったのです。

親が高齢になったら、念のため「借金の確認」を必ずしてください。

そしてもし発覚した場合は「速やかな返済」または「適切な専門家に相談」をしてくださいね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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